【展覧会】Shining Masterpiece Show企画展「LOST ALICE」

これを企画展カテゴリに入れていいのか、ちょっと迷いながらも。

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うたの☆プリンスさまっ♪
赤ずきん」「三銃士」「不思議の国のアリス
を題材にしたドラマCD(とキャラクターソング)をつくったので、
それをモチーフの展示会に仕立て上げた、作品連動型のイベントです。

作品の雰囲気を味わう展示会だと聞いていたので、
キャストの音声ガイドにスタンリー・パネル展示があるのだろうと想定。
東映さんがやってる制作費かけがちな企画展示までは
求められないなあというイメージを持っていました。(作品の規模が違う)

事前に情報を集めないで向かったので
勝手に企画設定情報やアフレコ台本も見れると思ってましたが
それは願望、いえ、私の妄想でした。

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プレイボタン付き入場券

定価5,000円、ちょっと悩みましたが
事前抽選なので当たったらご祝儀!程度の気持ちで購入しました。
終わってみたところ
これ無しで入場料だけかかっていたらきつかったので良かったです。

未公開新録がたっぷり。
会場でも500円(たしか)で、一部音声は購入できますが
プレイボタンの内容が豪華なのでこちらを買うのが良いと思います。
これをドラマCDにつけて金額上乗せしても十分なくらい。
操作に関しては頭出しが難しいのがたまに傷。

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「企画展」というより「撮影展」

何がきつかったのかというと、
事前の告知では
「撮影スポットもありの展覧会」とありましたが
会場の80%(正確には「もっと」)が
「撮影スポット」になっており、
「撮影(によるファンの告知拡散)を前提とした展覧会」となっていました。
美術展での「作品をおさめる」という意味での撮影ではなく、
グッズのぬいぐるみ(もしくは自分)がおさまるつくりでした。
妄想と違った!!
たくさん写真とってアップしたい、思い出に残したい
っていう人にはおすすめです。

エルリッヒ展のようなだまし絵とか
観客が入って完成するような美術作品でもありません。
ファンに喜んでもらいたいスタッフ側の配慮も分かりますが
私には、撮影会(とそれに伴う販促)のための
展示会のように見えてしまいました。

今回のモチーフがアリスなだけに、
ディズニーランドのファンタジーランドの乗り物にのって
流れる展示を見ているような気持ちでした。
ディズニーファンは楽しめるかも。

いつものグッズ問題

私はものにお金をつぎ込む体質ではないので
あまり気にはしませんでしたが、
相変わらず収入源となるのにグッズ切らしすぎ問題。
ナニモナカッタヨー。ナカッタヨー。
スペースの関係で、実物展示コーナーも小さかったです。

入場時間が限られてて撮影会メインのイベントで
朝イチでグッズ切れてるのはなんということでしょう、と思いました。
この作品においてはいつものことです。

並ぶ。

入場時間5分前くらいに整理列について、
そこから入場までに1時間くらい待ちました。
よって、入場時間から1時間後に合わせて
待機列に並ぶことをおすすめします。
時間もったいない。

個人的な所感

私は、オンオフスイッチを切り替えたい性格ということもあり、
「社会的な場(公共の場)で
 そこそこの年齢の人が
 ぬいぐるみを持ち歩き、撮影するのが
 当然という感覚」
に違和感を覚えるので、抵抗感が強かったのかもしれないです。

ぬいぐるみやキャラグッズについては、
少なくとも大多数の人から素直に受け入れられるべき行動ではないかつ、
似つかわしいかどうかというとそうではない
という前提を持っておいたほうがよいとは思います。

もちろん、何を好きでいるかはそれぞれの自由だし、
人に迷惑かけない限りは人の「好き」を指摘するつもりもありません。
お家の中なら【個人的な空間】なので、
友人宅に行ったらぬいぐるみ王国だったとしても気にしないし、
思う存分愛でて良いと思います。

好きは否定しませんが
客観的な視点は忘れずにいたいです。

ドラマCDは作り手のこだわりが凝縮

ドラマCDのほうは世界観が作り上げられており、
リコリスの森」なんかはよくもまあダークファンタジーを出したな、
と思うような作品になっていました。

メインターゲットは作品ファンですが、

「声優が演じたキャラ」のまま
「多くの人が知ってる王道作品のキャラを演じる」のは、
声優ファンにとっても楽しいつくりです。
だって本当に演技がウマいのか、ずば抜けた個性を売りにしてるのか
声優が何をどうマーケティングしてるのか、分かりますもん……。
課せられたハードルの高さをどう調理するのか楽しめます。
キャラクター解釈のセンスと、
声優本人の多芸さ(器用さ)がもろに出ますよ~!

総括

公式がそれを良しとしているのならば
それに関しては何も言わないし、
楽しめる人にはめちゃくちゃ楽しんでほしいと思います。

が、ここまで間口広げてとっつきやすいネタを作ったのなら
いちげんさんやライトファンが
入り込みづらい仕掛けなのは気になるなあ。

こういうところで新規を掴んで
引きずり込むチャレンジがあっても良いように思いました。

まだプレイボタン付きチケットは買えるんですっけ?
お金に余裕があるのならばこちらを購入することをお勧めします。

正直にいろいろ書いてみましたが
ちょっとびくびくしています。
この作品、いつもいつも炎上してるので
あくまでもあるひとつの感想として読んでいただけますと幸いです。



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もともと乙女ゲーの皮をかぶった
キャラゲーのていを成している作品ですが、
前作CDドラマ・劇団シャイニングのときや
アニメ2期まではぎりぎり「ヒロイン」枠が設けられてたんですよね。

ヒロイン攻略の設定をとっぱらって
日本一のアイドルを目標にしてしまったり
オトナの事情で後発キャラクターを全面的に売り出してしまったことで
作品にブレが生じているような気がしたけど

フォトスポットつくって撮影コーナー設けるみたいなことで
ユーザーと作品の接点をつくる展示会を企画するくらいなのであれば
いっそ「ヒロイン」感復活させても良いのではなーんて思いました。