【企画展】人体 神秘への挑戦@上野国立科学博物館

国立科学博物館の特別展「人体展」に行ってきました。

f:id:w-mani:20180328005801j:plain

春休みシーズンなのと、テーマのせいか
お子様連れと(おそらく)医学部や看護関係の学生さんが多かったです。
そして、やはり、学生さん(小学生~高校生)におススメかなあ。

本物の臓器も多数展示されております。
(人間の臓器は、別レーンで見たくない人には触れないようになっています)
私は、義務教育レベルの生物の知識しかありませんが、
昔学んだことを思いだすような、
「人間や動物たちの身体のつくり」について
改めて思いを馳せるような展示でした。

www.kahaku.go.jp

ダ・ヴィンチのスケッチに誘われる

入口から世界観を作り上げてくれるのが、
レオナルド・ダ・ヴィンチのスケッチ「解剖手稿」
細やかに丁寧に書き綴られています。

いっきに展示にひきこまれてゆく、
とても練り込まれた導入部分です。

日本に4体しかない貴重な「キンストレーキ

私は、人体の臓器などが苦手なので、
冒頭部分の人体模型のコーナーを楽しく拝見してきました。

17世紀より、ワックスモデルという
精密な人体模型が作られるようになりました。
これは、高価な上、とても繊細で、
実用性に欠ける部分もあったようです。
その問題点を払拭したのが「キンストレーキ



f:id:w-mani:20180328010335j:plain

※号外で配られていた新聞より。

「キンストレーキ」は、
金属を支柱にし、紙粘土で作られているので
自由に触ったり、取り外して学ぶことができます。

今回の展示では
幕末から明治にかけて日本にもちこまれ、
国内には4体のみが現存するうちの2つ(男性/女性)が
展示されていました。

100年近くも前に作られた、精密な人体模型。
なかなか見ることができない、貴重なチャンスです。

身体をつくる臓器についての細やかな説明

ぺライチの紙で、本展示の地図がつくられています。

f:id:w-mani:20180328005846j:plain

ここから分かるように、
身体の各部位ごとに、
どんな働きがされているかについて
詳しく説明してゆくコーナーとなっています。

ホルマリン漬けの人間の臓器は、隔離されたコーナーに。
そのほかの動物の臓器も展示されています。

人間/動物で、臓器の展示を分ける必要があったのか?
については少し疑問に思うところもありますが、
多くの人が訪れる展示だとしたうえでの配慮なんでしょうか。

医学生や、おそらく医療関係の職に就かれている方が
ここぞとばかりに知識を披露しているのがほほえましかったり、
外のカフェでやっても良いのでは?と思ったり……。

普段は、美術館で絵を見ることが多いので、
教育ママがお子さんと一緒に課外学習をしているのが見受けられたのも
なかなか斬新でした。

テレビ局とのコラボレーション

f:id:w-mani:20180328005946j:plain


NHKで山中教授とタモリさん(さすがのコンビです!)が
プレゼンテーターをしていた
「人体 神秘の巨大ネットワーク」とのコラボレーションコーナーも。

www.nhk.or.jp

テレビ離れが続いているとはいえ、
やはり著名な方の出演には心が躍る方も多いようです。

撮影に使われた小道具の展示を眺めている方も多かったです。

ネットワーク・シンフォニー

で、流石に私もときめかざるを得なかったのが
ネットワーク・シンフォニー。

f:id:w-mani:20180328010011j:plain

www.nhk.or.jp

こちらも、NHKとのコラボですが、
臓器が発するメッセージを伝える「メッセージ物質」が
どう作用しているのかを色、音で彩るインスタレーションにしたコーナー。

正直、幻想的で、わくわくしちゃって、悔しい……。

f:id:w-mani:20180328010028j:plain

f:id:w-mani:20180328010049j:plain

f:id:w-mani:20180328010102j:plain

f:id:w-mani:20180328010116j:plain

何も声を出さずに動いてくれてる私のカラダ。
本当は悲鳴をあげていたり、
これ以上疲れないようにと信号を発信してます。
このコーナーには、長い間居れるかも。

この後は、最新の顕微鏡を使って映し出される世界を写真で色づけしたものや、
バイオや遺伝子についても語られています。

遺伝子組み換えの話なんかを
もっと大きく扱ってくれてもよかったのになあ。

サブカル感漂う「人体」グッズ

どこの企画展も
グッズが可愛いなあと思うんですが、

人体展グッズはセンスあり。

全体的にグッズが可愛いです。

カナヘイさんや「放課後ミットナイターズ」コラボは
キャラ好きは欲しいのでは?
「たいないちゃん」のぬいぐるみも可愛かったです。

jintai2018.jp

人体クッキーも!

f:id:w-mani:20180328010145j:plain

私は、久しぶりにグッズならぬ
ガチャガチャを回して人体ポーチを手に入れました。
文字にするとぬぐいきれないキ●ガ●感。

けっこう可愛くないですか?私は普段使いをしようと思います。

f:id:w-mani:20180328010200j:plain

感想

f:id:w-mani:20180328010225j:plain

博物館の企画展が久しぶりだったせいもあってか、
正直「そこまで、マストで!」見に行くべき展示か?
というと万人にはおススメしかねると思います。
人体の展示については、倫理的に気になる方もいるかもしれません。

ただ、NHKのテレビを見て感銘を受けた方や、
これから受験を控えたお子様がいる方は
見ておいて損はないと思います。

普段は意識してない「自分の身体」について
いたわってあげよう!と思えますよ。

休日は混んでいて、整理券も配布されているらしいので、
朝イチか、お子様が少なくなるはずの夕方以降などが穴場かも。

人体 神秘への挑戦

会場
国立科学博物館(東京・上野公園)

会期:
2018年3月13日(火)~6月17日(日)
休館日:
月曜日 ※3月26日(月)、4月2日(月)、4月30日(月・振替休日)、6月11日(月)は開館
開館時間:
9:00~17:00 ※金曜、土曜日は20:00まで
入館は閉館の30分前まで
※開館時間や休館日については変更する可能性があります。

jintai2018.jp


上野公園の桜も満開でしたよ~!良い季節。