【ライフスタイル】30歳でつけるエンディングノート
思えば、死は日常から遠かったけれど、決して幻想ではありませんでした。
学生のころからいくつか通り過ぎてきた「死」は
けっして老いた人だけに訪れるものではなかったからです。
お世話になった寮母さん。
同い年の友達。
子どもを産んだばかりのお姉さん。
とても近い距離ではないけれど、
まだまだ生きていつでも会えると思っていた人たちが
突然この世を去ってしまうのに何度か立ち会いました。
そして、話をきくたびに、生き方を考えて暮らすようになりました。
で、今。「まだ早い」と言われるけれど、
「なんだかもう若さを売りにはできないな」と思うようになって、
とりあえず形から、身の回りのことを整理しようと思いたちました。
コクヨ エンディングノート もしもの時に役立つノート B5 LES-E101
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自分の家族・親戚について。
保険、口座番号、不動産、資産について。
どのような葬儀を望むのか、
万が一のときの対応をどうするべきか。
自由気ままな独身生活。
残念ながら私が持っているのはほぼありませんので、
記入自体はあっさりと終わり、
自分の身軽さに安心するとともにさみしさを覚えました。
これでもし何かあったとしても、
遺された人はそこまで苦労することもないでしょう。
エンディングノートを付ける傍らで、
実際に、自分の部屋にもたいしてものはないなあ、と思いました。
(着ることが好きなので)服が人並みに。
(音楽が好きなので)CDとライブの映像音源も少し。
大好きな読書とマンガは、kindleに収めているため
電子化されてない書籍がひと区画あるくらい。
あとは生活に必要なもの、少し。
モノよりも、
残らないイベントや、勉強や、食べることに
お金をかけてきたので
まあ身の回りなんてこんなもんです、満足。
もちろん、まだまだ生きていくつもりはあるけれど、
自分の実態がこんなもんだとわかると
ものすごく生きるのが軽くなる。
「人生は私にはとても重いのに、あなたにはごく軽いのね。
私、その軽さに耐えられないの」
っていう映画を思いだしましたが、
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それでもやっぱり「私の人生は軽い」のが良いし、
軽くて吹けば飛ばされそうだとしても
どっしりと構えるために強くありたいなーと思う。
どうせ、死んであの世に持っていけるものなど何もない。
今あるものを自覚して、毎日楽しく生きてやろうと思ったのでした。