【つれづれ】自分の「記録」と自分の「記憶」を耕していく
何気なく始めたことは、毎日の忙しさの中で通り過ぎるけれど
自分で意識して、「こうする」と決めて取り組むことって
そのあとの「自分の記憶」に残るんですよね。
そして、それを反復することで
自分が成長したとか、変わったということに自分で気づいていく。
そうやって自分だけが大切に覚えていられる思い出を積み上げることで
なんとなく、折に触れて生きてるって楽しいなって思えるようになるのかなと。
たとえば、
私は高校生だったころ、
ある冬の日に三島由紀夫の「春の雪」を買って
いまでももち続けています。
- 作者: 三島由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/10
- メディア: ペーパーバック
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高校生で三島を読んで、その感想を話しあったりするのは
私の周りの友達とはできなくて、
それでも楽しかったなあ。
お金を稼げるわけでもなく、少しずつのやりくりの中で選んだ本なので、
買ったときの気持ちも覚えていますし、
何年かに一度読みかえしては
はじめて読んだときの感想、数年後に読み返した時の感想、
最新の感想を比べて、
じぶんの感じ方がどれだけ変わったかに気づくようにしています。
目に見える成果、
人に誇れる仕事の結果を出すことも
悪くはないですし、とても大切なことだと思います。
(よくあるたとえですが、働くは「傍を楽にする」なんて言いますし)
けれども、あくまでも、自分を主体として
誰に認められるためでもない、
自分で自分がどう変わっていったかを
大切に持ち続けることもしていきたいのです。
必要のないものは持たない「ミニマリスト」気質ではありますが、
こういう何十年にもわたって自分の隣に置いておきたいものは
大切にしていたいと思います。文庫1冊サイズだし。