【マンガ】メタモルフォーゼの縁側
コミックNewtypeの「メタモルフォーゼの縁側」を読みました。
75歳のおばあちゃんが、
ふとしたきっかけでBLを手にするんだけれど、
そのBLを買った書店でバイトをしている女の子と
仲良くなっていって……というストーリー。
まず、作者さんのマンガの書き方が上手いです。
ささいなコマの中に、生活風景が描かれていて
そこからどんな暮らしをしているのかが見えてくる。
まっすぐな(すれることのない)主要人物ふたりが、
年齢の差とか、生活環境とか、関係なく、良い距離を保ちながら
仲良くなっていく姿、見ていてほんとうに気持ちが良いです。
読後がさわやか。
私はこれを読んだ後に、
久しぶりに「海町Diary」を読みたいなーと思いました。マンガの方ね。
「ただ単に好きな作品の感想を話しあいたい!」
「このペースだと単行本が出るまで生きていられるかしら」
ささやかで、日常の中に紡がれる希望に
そうだよねえ、とあいづちをうちたくなりました。
テーマがテーマだから、色物?って思いそうになるけれど、
本当にピュアで真っ直ぐな作品ですよ。
作品の中の時間の流れ方が柔らかで
ほっとします。
5月には単行本も発売されるそう。
春だから、天気も良くて日差しも心地よいから
どこかに出かけたくなりますねえ……。
- 作者: 吉田秋生
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/04/26
- メディア: コミック
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